とある画家のアトリエ

動物たちにストーリーを与える絵描きの活動記録

誰がために

「相手を憐れみ必要以上に過保護になる人は、自分の問題解決ができていないために、自分の問題に直面することから逃げ、救済者の役割を演じようとしています。」
という物をFBで見かけた。その投稿をされた方は心理学に詳しく、特に子供の引きこもりなどを専門にサポートされている方だった。

 

私は心理学を学んではいないし、詳しいことはわからないけれど、その心理がなんとなく理解できた。なぜならそれはまさにうちの母やお世話になったとある人、20代前半の自分にすっぽり当てはまるなと感じたからだ。

確かに、人の心配をして構ってさえいれば、その間は自分の問題を見ずに済むし言い訳にもなる。その方が自分と向き合うより楽なのだ。それを指摘すると「でも」「だって」と返ってくる。「うんうん」とわかったふりをして聞いていない場合もある。かつての自分もそういうところがあった。

でもある時、心配はまずは自分に向けるものであって、人のことばかり世話を焼いたり気にしたりしているままでは大切なことは何も解決してないということに気がついた。
むしろそのゆがんだ親切心のようなものが「世話をしないといけない存在」を作ってしまうことにもなると実感している。

自分の経験や周りを見ていたからこそ、今は「まず自分からきちんとする」と思えるようになった。人のことをするその前に、自分がやるべきことをこなしてこその人助けだと思う。

 

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