とある画家のアトリエ

動物たちにストーリーを与える絵描きの活動記録

人が育つということ

先日、人を育てたり支援する職業の方から、できないことに対してなぜできないのかと問うより、できることを褒めた方が最終的にその人が伸びるという話を聞いた。

もちろん間違っていることは間違っていると伝えるのだが、その伝え方がポイントのようで、人はミスをしたくてしている訳ではないから、その時取るべきだった方法を子供に伝えるよう丁寧に伝えていくそうだ。

 

確かに感情で怒られる家で育った私としては、何がダメなのかがわからないのにミスだけを責められても、反発する気持ちが残るだけで本当の意味で自分を改めることができなかった。

 

社会に出てからは、幸運なことに理由もなく叱責されることもほとんどなく、間違えたときの対処法やなぜそれではいけないか?という理由などを教えてもらうことができた。大体が納得できる内容であることが多く、次第に同じ過ちは繰り返さないようになっていった。

 

歳を重ねていくと、学校の勉強のように答えがひとつだけではないものに出会う。これが正解というものを選び取ることは時に難しく、非情にならなければいけない場合もあるが、自分なりの正解を探し続け、進んでいくしかない。

 

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