先へ行く人たち
パイオニアと呼ばれる人々の多くは、自分が長年かけて会得した技術や知識をあとに続く人たちに伝える活動をしている。彼らはよいものをみんなで分かちあい、さらに発展させることを目指しているように感じる。
ある自然農法の農家の方が書いた文章のなかに
「自分のノウハウであっても、人が使えばその人流のものになる」
という趣旨のことが書いてあり、非常に共感した。
人が自分の真似をしたとしても、苦労して得たものが盗まれたとか名誉を傷つけられたなどとは思わないのだろう。
自分のプライドや第一人者であるという証明よりも、自分のやったことが世に広まっていくことが、何よりも彼らにとって名誉なことなのかもしれない。