とある画家のアトリエ

動物たちにストーリーを与える絵描きの活動記録

ぶっちゃけられ癖

昔からなぜか人からぶっちゃけられることがよくあり、ほぼ初対面でも過去の辛い出来事を告白されてきた。号泣されたこともある。ちなみに自分から話を聞くと言わないようにしている。

 

昔から人の体験を自分に起きたことのように感じる癖があり、寝込んだこともある。正直ずっとしんどかった。でも今は他人に起きた物語、という風に割り切って聞けるようになってきた。
過去の痛みを話せる人は、まだ大丈夫というか、元気になる途中だったり、その兆しがあることが多い。まずいと思うのは、その時の気持ちにがっちりと鍵をかけ封じ込めている人だと感じる。そうするうちに、普段の自分の感情もマヒしてしてくるようだ。


私は専門家でないのでよくわからないが、言葉にして発することは、その時の気持ちを成仏させることのような気がする。というのも、ぶっちゃけた人たちは、私が何も言わなくてもかなりの確率ですっきりした表情をしていたからだ。ということは、結局のところ誰かに癒してもらうというより、みんな自分で自分を元気にしているのではと思った。


私は生きているうちにできるだけ多くの体験をしたいと思っている。それが人を作り、作品を作っていくと思うからだ。

自分でできない体験を聞かせてもらえるのは、私にとって重要なことなのかもしれない。