とある画家のアトリエ

動物たちにストーリーを与える絵描きの活動記録

大難は小難を避ける

「大難は小難を避けることがある」

 

数年前、ある人に言われた言葉だ。

 

小さい失敗をすることで、これじゃまずいと方向転換し、これから起きるであろう大きな失敗を避けるよう動ける、ということがあるらしい。だからあまり人の人生にやる前からあれこれ口を出さないほうがいい、人の人生に口を出すということは責任がついて回るからと言われた。

 

確かにそういうこともあるだろうと思い、私は人のやることに対して進んで口を出すことはしないようにしている。私自身があれこれ言われたくないからというのもある。

 

別の人からは、人は教えられてすぐ実行できるタイプと、何度も頭を打って覚えるタイプがいると言われた。周りの人は明らかに後者のタイプが多い。もちろん私も含まれている。ちなみこういう人たちはなんだかんだ言って結構タフであるので、打たれてもしばらくすると復活することが多い。

適度な距離で温かく見守る。助けを求められたら応えるけど、自分から人の経験を奪うことはしない。勝手かもしれないが、それはその人がまた前を向けると信じたいからだ。

 

経験している最中は辛く苦しいだろうけど、いつかまっすぐに振り返ることができたなら、それは何ものにも耐え難い財産になると思う。