とある画家のアトリエ

動物たちにストーリーを与える絵描きの活動記録

個展の告知を書いてもらいました!

FBが元で知り合った友人が、英語で告知文を描いてくれたのでご紹介します。

 

Kanako Ito 伊藤 嘉奈子

Exhibition in TOKYO 4.15(Fri)〜4.19(Tue)

at Waseda. She has amazing talent of painting.

Because Animals talking about spiritual messages of you with eyes in the picture . Please come and see these pictures. Maybe you will see such a eloquent pictures.

 

関西在住の画家、伊藤嘉奈子による個展が4月15日から19日に東京早稲田にて行なわれます。

今回はグループ展ではなく、個展なので大小合わせて30点ほどの作品を展示予定です。 縁起を引き寄せる彼女の絵は持ち主を待っているように見えます。

その絵が必要な人が現れると、その絵の動物は瞳を通して語り始めるのです。

私のところに来たフクロウとカエル。 カエルは常に「見守り」を担っています。

常にわたしを「肯定」し、「大丈夫」と言い続けています。

安心感を与えてくれる存在です。 フクロウは常にわたしの中心にある「悦び」に関わる質問を投げかけてきます。

「何が貴女の幸せ?」 停滞し始めると、何かを思い出させてくれる存在です。

図らずも静と動、陰と陽のバランスを備えた絵が我が家にやってきました。

「バランス」がテーマのわたしにとってぴったりな組み合わせです。

是非この雄弁な動物達に会いに来てください。

 

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人に自分のことを紹介してもらうのは初めてで、非常に気づかされることが多いと思った。私の絵には、調和、バランスなどを感じるような仕掛けをこっそりとしている。それらは生き物の目を通して発信し、伝わるべき人にメッセージとして伝わっているらしいのだ。自分ではわからないけど、そういえば最近、自分の意思で描いていないようにあっという間に時間が過ぎているというか、無心で描いていることが多い。
描くことで、自分の中を掘り下げ、その奥にある伝えたいものを表現している気がする。
どうぞみなさん、動物達のメッセージを受け取りにきてください。

会期:4/15〜19

時間:12:00〜20:00(最終日は18時まで。終日在廊予定)

場所: 東京都新宿区早稲田鶴巻町517 ドラード和世陀103
ドラードギャラリー

立ち上がる弱小クリエイター

先日ある方と話していたこと。

 

クリエイター、アーティストの作るものの価値やどうやって食べて行くか、のような話。

経営者としての目線は私にない視点なので非常にためになった。

 

私は、絵を描いて生きていきたいと考えている。それを収入にし、それを元にまた絵を描いて発信したいと考えている。前述の絵のあるとこのをパワースポットにしたいという計画もある。

作り手は、うちにうちに意識が向かいがち。目的が技術の向上だったり、自分の心を表現することだったり、相手ではなく、自分が主語の目的が多い気がする。それはそれで素晴らしいことだが、それを仕事にして行きたい、それで生活していきたいのなら、話は変わってくると思う。

 

どういう訳か、クリエイター系の方たちは口ベタ、自己アピールが苦手な人間が多い。その分、別の表現する技術を与えられているのかもしれないが。

あなたがやっていることは、当たり前過ぎて気づかないかもしれないが、誰でもできることではなく、あなたしか作れない、できないものだということでそれに価値があるのだ。

価値があるのだから、価格競争に巻き込まれてはいけない。その価値を追求し、知ってもらうこと、それがあることでどうなれるかを発信することが大切なのではないだろうか。

 

自分を安売りせず、発信し続ける。

そうやってオンリーワンの自分の価値を作っていくことが、クリエイターが生き残る道のような気がする。

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個展のタイトルのその意味と

さて、そろそろ個展まであと1ヶ月あまりとなった。

昨日あたりからようやくエンジンがかかってきたかも…

さて、個展タイトルのギフトですが、その名前をつけた個展は今回で三回めになる。

 

なぜギフトにしたかというと…

 

私は今まで、小さい頃から絵を描くことに対して反対をされたことがない。

小さいころから好きなことをして褒められる、ということが単純にうれしかった。とはいえ昔は技術もなかったので、泣きながら描いていたこともあった。飽き性な自分が飽きずに続けられたことは、奇跡に近いと思う。小学校の時からなりたい職業は画家だったし、まがりなりにも夢は叶えたんだと思う。それもひとえに、周りが反対もせず、受け入れ応援してきてくれたからだと思う。昔からやりたいことをやれる恵まれた環境にあったので、これからは好きな事を通して、恩返しがしていきたいと思うようになった。いただいたものを返していく、それはいつになるかわからないけれど、続けていきたいことだと思った。それが個展のタイトルの由来だ。


今の時代、絵を買うよりもおいしいものが食べたい、出かけたい、という価値観の方の方が多いと思う。それでもアートでしかできないことは確かにあり、それが心に作用することは少なくない。そういう価値が広がっていくことで人が元気になることは、常々考えている「絵のあるところをパワースポットにする」ということと繋がってくる。

周りから与えてもらったものを返してゆくこと、人に喜んでもらって対価をいただき、描きたい絵を描く、という循環が自然なことのような気がして、それができるようになりたいと切に思う。

 

おまけ

英語のギフトには、贈り物という意味の他に、才能という意味がある。
天才的な才能のある人間はひと握りだと思うけれど、道を逸れずに飽きずにまっすぐ続けられたこと、それで人に喜んでもらうことができるというのは、ある意味才能なのかもしれない。きっとそれぞれ、人には与えられた才能があって、それに気づけるかどうかが重要なのではないだろうか。

東京ドタバタ行脚の内訳。その3

というわけで前回の続きです。

今までの記事はこちら。

 

東京ドタバタ行脚の内訳。その1 - とある画家のアトリエ

東京ドタバタ行脚の内訳。その2 - とある画家のアトリエ

 

今回の東京行きはDM配布とギャラリー訪問以外は何も考えておらず、

一泊するかどうかもわからないような、帰りのチケットも取っていないような状況だった。
なかなか思うような行動ができず、結局友人の家に泊めてもらうことに。
二日目は世界堂や銀座のギャラリーを手当たり次第周り、がっつりDMを設置していただいた。しかし途中雨が降り出し、傘を持っていなかったので本当に困った…しかし途中寄らせていただいたギャラリーでは、DMを置いて頂けそうなところを教えていただいた。重い荷物を持ちながら、雨の中、足で稼ぐとは本当にこのことだと思った。

今回東京では久しぶりにお会いする人や、あのふくろうの絵の方ですねとか、実は人気投票、伊藤さんに投票しました!と声をかけていただくことが多かった。SNSを使い発信し続けているが、最近少しずつだがその結果が出てきいる。やっぱり発信し続けることが大事であると再確認した。営業は苦手だけど、自分ができることを言い続けることが営業なんだろうと思った。
何より、東京で出会ったみなさんは本当にウエルカムというか、受け入れてくださる方が多かった。こんなお願いしていいんだろうかと思っているようなことでもお願いしてみて、快く受け入れていただけたのは、自分の無理をお願いしているだろうなという気持ちは考え過ぎ、遠慮だったと教えてくれる貴重な経験だった。
これからは自分をもうちょっと深いところで変えていけるんじゃないのかと、あらたな発見がある東京旅行だった。

 

東京ドタバタ行脚の内訳。その2

というわけで前回の続きです。

前回の記事はこちら。

東京ドタバタ行脚の内訳。その1 - とある画家のアトリエ

 

一つ目の目的地である山椿美術館では、最終日ということと、交流会があったためかたくさんの作家さんに出会うことができた。

前述のみみずくはありがたいことに男性、年配の方にとても気に入っていただくことが多かった。
あのふくろうの方ですよね!と声をかけていただくことも多く、なんだかふくろうが私の代名詞になるまであと少しのような気がした。
関西からはるばるやってきたぺーぺーの私をみなさんあたたかく迎えてくださったので、本当に感謝しかないなと今でも思う。

 

二つ目は4月の個展会場であるドラードギャラリーへ。

DMの納品と、28日から始まる小さな絵の大展覧会の鑑賞のためだ。
制作したDMはこちら。

 

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こちらでは初日ということもあり、たくさんの懐かしい方たちと再会することができ、山椿美術館から流れてきた方もいて新たな縁も繋がった。

山椿での搬出を済ませたので、持っていた作品をオーナーに見ていただく機会があり、多くのアドバイスと気づきもいただいた。オーナーのアドバイスは自分が思う方向性から大きく外れることもなく、うなづくことばかりだったので、いい意味でこれから作品が変化しそうな予感がする。

きっと今が変わるタイミングなのだろうと実感した。

またまた長くなりそうなので次回に続きます。